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二科展デザイン部 自由ポスター部門入選!

 二年ぶりに開催される二科展。前回はCGでイラスト部門に初入選しましたが、今回は手書きで挑戦。CGでは表現が難しいキラキラした紙と、ジェッソでのマチエール、金の箔(擬き)を使いたかったので、B1パネルに直接作品を作りました。

まず、下書きをiPadで描き(ここはデジタル)、プリントアウトしたものをセブンイレブンでB1サイズに拡大コピーをします。

次に、カーボン紙でパネルにアウトラインを転写。マチエールを付けたくない部分をマスキングしたら、さこつローラーを使ってジェッソでブツブツのマチエールを作ります。この辺りの作業はいつも仕事でしていることなのでお手の物。と言いたいところですが、仕事と違って画面が小さいのでやりにくかったです。

乾燥したら、マットな黒をベタ塗り。乾燥後、ブツブツのマチエールの表面だけを擦るようにクリアをかけます。こうすると、クリアで星のようなキラキラした感じに。画面下のほうはクリアを多めにしてみました。

龍や人物の部分は壁紙でパーツを作り貼り合わせていきます。ザラっとした壁紙に水性パステルで色を付けて水でぼかしを入れていきます。さらに油性マーカーで点描してカタチを起こしました。龍の鱗をキラキラさせたかったので、幼稚園のおえかきの時間によく使用していたキラキラの紙を二種類使って鱗を表現しました。苦労したのは波模様の紙。龍のかたちに合わせて紙をずらしながら鱗のパーツを作ったところです。

今回、龍をモチーフにしたのは今年の3月に仕事で龍を描いたのが切っ掛けなのですが、フランス人の装置家がデザインした龍が赤と金だったので、自分が描く龍にも金を使ってみたいと思いました。ところが、金はCGで表現できないですし、キンコーズで箔を使った方法もあることはあるのですが、値段も高いです。そこで、手書きということにしたのですが、日本画でよく使われるような金箔は高価。金泥やアクリル絵の具の金は色が鈍い。アクリル絵の具でもエアガンで吹き付ければまだ鮮やかですが、もっと他の方法はないかと調べていたところ、世界堂で金のホイルフレークが売っていたので、試してみたところ、なかなかの鮮やかさでした。ところが、金の部分にクリアをかけたら、若干鈍くなってしまい、その点が不満です。おそらく安価なため、タブロー絵画制作には不向きでしょうが、今後、水彩画やパステルなどと併用してみたら面白いかもしれないと考えています。

 

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